私達の場合、施主検査(専門家には依頼していません)をしたとしても、引っ越して生活をしてから気付くことはありましたし、「もっと調べてから決めれば良かった……」と少しだけ残念な気持ちになったこともありました。
そこで今回は注文住宅で家を建てて、「どんな所を失敗したのか?」や「どのように解決したのか?」を紹介します。
家を建てる時には役に立つので、ぜひ読んでみて下さいね。
キッチン

水栓金具について
私達が選んだのは、リクシルのシングルレバー水栓のクロマーレS・エコハンドルです。
ホース引出し機能が付いていないので、「やっぱり付けておいた方が良かったかも?」と思ってしまいました。
なぜそう思ったのかというと、レンジフードの部品を掃除する時に水を流すのが大変だから。
今までキッチンの水栓金具はホース引出し機能は付いていなかったので、「これからも手やコップ、水栓金具を動かすなりして水を流せばいいよね」という考えしかなく、レンジフードのことを考慮していませんでした。
※結婚するまで換気扇やレンジフードの掃除はやっていませんでした。
レンジフードを掃除する時に手間が掛かるだけなので、「今後、取り換えることになったらホース引出し機能を付けるようにしなくては……」と強く思いました。
私達と同じことがおきないようにレンジフードの掃除があることも考えて、水栓金具を選んで下さいね。
窓について
キッチンには視界をさえぎるリクシルの型板ガラスを使った横すべり出し窓が付いています。
付けた理由は、「壁をずっと見るよりは、少しでも外の景色を見た方が気分転換にもなるだろうし、もしかしたら開けるかもしれない」という考えがあったからです。
しかし、「FIX窓でも良かったかも……」と思いました。
なぜかというと、窓をまったく開けないからです。
高性能な家を目指して建てたので、窓を開けなくても快適な空間です。
それに外の景色を見るだけでも気分転換になっているので、開けません。
今まで過ごしてきた家は窓を開けた方が気持ちが良いことはありましたが、現在は「窓を開けて風を入れよう!」とか「空気の入れ替えをしよう!」という考えはないです。
窓はなかなか変えられないですし、壊れてもいないのでFIX窓にするつもりはありません。
それに外は見られるので大きな失敗だと考えていなくて、「選ぶ時に少し失敗したかな……」という程度です。
高性能な家だと窓の開閉がかなり少なくなるので、「ここは開けないかも?」と考える所はFIX窓にしても良いと思いますよ。
取手について
キッチンの取手は、リクシルのミドル取手のブラックが付いています。
ミドル取手は握りやすく、形も気に入ったので選びました。
しかし引っ越してきた直後は、「もう1つのスリム取手にすれば良かったかな?」と思ったことはありました。
なぜかというと、ミドル取手の角が私の太ももに当たることがあって痛かったから。
痛かった理由は画像があった方が分かりやすいので、実際に撮りました。

私ももっとよく見て、ミドル取手にぶつからないようにするだけで良かったのですが、新しいキッチンに慣れるまでに何回かぶつかってしまいました。
※ちなみに夫はまったくぶつかっていませんでした。だからミドル取手の悩みは私だけでした。
気に入って選んだのに、まさか太ももにぶつかって悩むとは考えていなかったので、自分でも驚きましたよ。
今は新しいキッチンにも慣れて、太ももがぶつかることはありません。
だから解決したので良かったのですが、ミドル取手を選んだ場合は私と同じようなことで悩む可能性があるかもしれません。
造作家具

大工が作る家具で知っておきたかったこと
私達の家には大工が作ってくれた造作家具がいくつかあります。
どれも丁寧に作ってくれていて、本当に感謝しています。
ただ、「もう少し早く知っておきたかった」と思ってしまったのが、『引き出し』です。
どういう意味かというと、スムーズに動く引き出しと比べると、大工が作ってくれた造作家具の引き出しの動きはあまり滑らかではありません。
だから家具にこだわりがある人や小さなことでも気になる人の場合、「造作家具の引き出しで失敗した」と思ってしまう可能性があるわけです。
ちなみに私と夫は、施主検査の時に引き出しの動きを確認した時に気付いたので、工務店に「もう少しスムーズに動きませんか?」と伝えて直してもらったのですが、「施主検査の時より良くなった」という感じです。
工務店から聞いたのは、「大工が作った家具なので、引き出しのような部分は家具を得意とするお店と比べるとクオリティに差が出てしまう」とのことでした。
引き出しが使えないわけではないため、私も夫も工務店には連絡していません。
造作家具を検討しているのであれば、寸法や見た目はとても大切なことですが、同じように引き出しも気を付けた方が良いです。
照明

電気工事のミスと不良品があった
電気工事のミスは玄関ホール、不良品は寝室(※寝室の照明の詳しい話は下に書いてあります)です。
どちらもオーデリックの照明。
※施主検査の時には照明は付けられないことを工務店から言われていました。
まず玄関ホールですが、人感センサー付きの照明なのに人が近づいても明るくなりませんでした。
スイッチを押せば明るくなるとはいえ、これでは人感センサーを付けた意味がありません。
工務店に連絡する前に、自分達で説明書を見てどうにかしようとしましたが、上手くいかず……。
私達が工務店に連絡してみると、工務店が電気工事をした業者に問い合わせをして、いろいろと話を聞いたそうです。
どうやら電気工事の業者が配線を間違えたそうで、直さないと人感センサーは動かないとのこと。
工務店は私達に家に行っても大丈夫な日を聞き、約束の当日、工務店が来てくれて直してくれました!
次に寝室の照明は、タイマーが動きませんでした。
決めた時間に消灯・点灯しなくてはいけないのに、思い通りに動いてはくれなかったのです。
私達は説明書を読み、何回かやってみましたが、それでも動いてはくれません……。
説明書では解決できなかったので、夫がオーデリックに問い合わせをしてみると、「説明書を読んでやってみて下さい」という残念な気持ちになってしまう回答・企業に質問した時によくあるテンプレの返事でした。
こうして自分達だけではどうしても解決できなかったので、工務店に連絡しました。
すると、大きな動きがあったのです!
オーデリックでも私達と似たようなことで困っている人がいて、調べた結果、照明の中にある部品が不良品とのこと!!
不良品と分かったので、オーデリックの人達が私達の家に来て、直してもらうことになりました。
※玄関ホールの修理の時とは別の日です。
当日はオーデリックの営業と修理担当の2人、営業から直接、謝罪がありました。
掛かった時間は約1時間、ただ部品を交換するだけではなく、タイマーの動作確認や片付けもあったから長くなったのだと思います。
照明の修理は全て、無料でやってもらいました。
修理のために予定を空けておくことや人が来るという少々面倒な点はありましたが、それでも照明が直ったことで暮らしやすくなりました。
そしてメーカーに問い合わせるよりは、工務店を通して連絡した方がスムーズに進んだので、まずは工務店に相談することがポイントということを知った良い機会でもありましたよ。
リビングのブラケットライトの位置が微妙……
リビングはオーデリックのブラケットライトを取り付けてもらいました。
しかし、「ブラケットライトの位置をもう少し高くした方が良かったかな?」と少し思いました。
なぜかというと、ブラケットライトの近くに可動棚があり、棚とブラケットライトの位置が近すぎるから。
下の画像を見て下さい。

ブラケットライトと棚の間隔が少ししかありません。
可動棚なので1番上の棚を外せば良いとは思うのですが、可動棚の左右にある部品とも距離が近いので、見た目のことを考えると微妙かなと思うのです……。
それとブラケットライトの周りに物を置くと熱くなってしまう可能性も考えると、棚としてあまり活用できないなというのもあります。
ちなみにどうしてこの位置にしたかというと、工務店からはおすすめの高さと提案されて、私達はじっくり考えずにお願いしました。
だから2人で、「可動棚とブラケットライトの位置は大丈夫かな?」と話し合っていたら、微妙な位置にならなかったと思います。
しかし失敗したとはいえ、見た目の問題であり、可動棚やブラケットライトが壊れているわけではないため、上の画像の状態で使っていますよ。
可動棚の近くに照明を付けるか悩んでいる人は、私達と同じようなことにならないように注意して下さいね。
寝室の照明はもう少し考えて決めるべきだった
寝室の照明は、サーカディアンシーリンライトというものです。
簡単に紹介すると、自動で調光と調色をして、1日中最適な明かりをもたらし、朝はスッキリ・夜はぐっすりというもの。
詳しい内容は下のオーデリックの公式サイトを見ると分かりやすいです。
それではなぜ、「もう少し考えて決めるべきだった」となってしまったかというと、「私も夫も家にいることは多いが、寝室にいる時間が寝て起きるだけだから」です。
私と夫は寝室の照明を選ぶ時、「人は毎日寝るから、サーカディアンシーリンライトのような機能性があるものはいいかもしれない」という話はしていました。
しかしそこだけしか見ていませんでした……。
サーカディアンシーリンライトは、日中も使った方が機能(時間によって自動で最適な光にする)をフルに活用出来るのです。
機能の1つである自動の消灯・点灯を活用していますが、日中は私も夫も寝室にはいないため、これだと日中はまったく動いていません。
私達が決めた照明の商品の中でも金額が高かったので、「寝る・起きる以外でサーカディアンシーリンライトをどのように活用していくのか?」をもっと考えて話すべきだったと思いました。
私としては今回の記事の内容で、「他と比べても特に失敗したな……」と言えます。
しかしまったく機能を使っていないわけではないため、「早く新しい照明にしたい!」という気持ちはありませんよ。
立水栓

水漏れする可能性があって業者に来てもらった
私達はまったく気付かなかったのですが、立水栓が水漏れする可能性を工務店から聞きました。
なぜ工務店が気付いたかというと、引っ越してから何回か工務店の人が家に来る(修理や今後の資料として写真撮影したいなど)ことがあり、その時に立水栓の様子を見ていたら分かったそうです。
どのように解決したかというと、工務店が業者に連絡した後、時間が掛かる作業ではなかったので私達の家に来てすぐに直したそうです。
挨拶がなく、いつの間にか終わっていて驚きましたが、工務店から「作業は終了しました」と知らせてくれたので安心しました。
私達だけでは気付けない所を無料ですぐに直してもらったので、良かったです。
引っ越し後、家のことで様々なことがありました。
しかし大きなトラブルや後悔はなく、家族で過ごしています。
そして小さな失敗は出てきてしまう可能性はあるので、完璧を求めすぎないように注意して下さい。
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